<2001.6.30>     もどりヤマメ

大関 章の OUTDOORS REPORT
雨 ・ 雨 ・ 雨
 ・・・・

先ほど 目一杯下手へと走らされた相手は
まだ一度も姿を見せることなく 淵底へ潜んだまま。

早朝より落ちだした雨も 時とともに強まり
慌ただしく 川面をたたき出す。


「サ、そろそろ取り込みにかかるか」 
と 竿の握りを強めると
「お前の思うままにはならんぞ」と ばかりに
(雨の中朝一番の釣果)
二度三度と 強烈な締め込みを見せ 上下左右へ走り回る 0.6のハリスは限界に近く
私も引きずられるように 又も走らされる・・・・。

下手へと立ち タモを取り出すも 今横になっていたヤマメは 最後の抵抗を見せ 淵底へと消える
ラインは ヒユー 々 と悲鳴をあげだし 右 左 。
「なに ヤツももう限界だろう・・。」

程なく 力尽きて来る相手の気配が がまかつ三間の 硬調竿より伝わり出すと、
諦めたかのように 40センチを少し下回るヤマメが浮き 足元へとスッと寄って来る。

その上手のポイントにて 同じ程のヤマメを
二匹追加したころ 雨も土砂降りと変わり
上流へと回り込んでいるはずの 相棒を
捜し 深い草付きの土手を 這い上がる

釣友も 同じくらいのヤマメを 二匹釣って
おり 少々早めの納竿にも納得の帰路へ

雨は相変わらず フロントガラスを叩きつけている




川より海へ下り 時を経て再び舞い戻る
渓魚には 代表的な物として サクラ鱒
サッキ鱒が有ります ヤマメが降海し
サクラとなって 川へ姿を現す同じ
頃から 本流筋でよく大型のヤマメが
釣れだします ファイトの仕方はずばり
サツキその物で 一気に下流へと突進
釣り人を 慌てさせます。
サイズは 40センチ位までが多い
ようで 姿はヤマメその物です。
何時からかこの魚を我々は もどり と
呼んでいます。
             oozeki
(野生のわさび)
(この日最初の BIG ONE)